女性は40代の半ばころから更年期をむかえます。
これは、閉経に向かいカラダが変化していく時で、閉経の前後10年くらいの期間です。
更年期には、更年期障害症状と言われる様々な不調がカラダにあらわれてしまいます。
中でも8割以上のの女性が悩まされる「ホットフラッシュ」は、季節や場所、時間も関係なく、突然、首から上がカァーっとなり大量の汗が噴出してしまう厄介な症状です。
このホットフラッシュはなぜ起きてしまうのでしょうか。
この記事では更年期に起こるホットフラッシュの原因や症状を対処法や注意点と合わせて説明します。
目次
ホットフラッシュの症状は主に3つ
ホットフラッシュは、更年期をむかえた女性の多くが体験します。
また、徐々に症状が出てくるのではなく、ある日突然、汗が噴き出し顔が熱くなってビックリしてしまうこともあります。
主な症状は、
- 上半身から大量の汗が出る
- 顔がカァーっと熱くなる
- のぼせた様な状態になる
これら3つです。
上半身から大量の汗が出る
ホットフラッシュの代表的な症状です。
前触れなく起こることが多く、突然、首筋や胸、背中、頭から大量の汗が噴き出してしまいます。
恐らくホットフラッシュを経験している方は、体験していると思います。
首筋や胸の汗
首筋の汗は、だらだらと流れるようにかき、胸にも大量の汗をかいてしまいます。
ハンカチなどで拭いても拭いてもなかなか治まらずにビックリしてしまう人も多いでしょう。
背中の汗
これまで背中にそれほど汗をかいた事などないという人でも、ホットフラッシュの場合は大量にかいてしまいます。
人によっては、洋服の背中部分がびしょびしょになってしまうくらいどっと噴き出してしまう人もいます。
頭からの汗
ホットフラッシュによって頭からかく汗は、滝の様に流れてくるという人が少なくありません。
頭からの汗は、どうしても顔にも流れてきてしまい人前で恥ずかしい思いをしてしまったという人もいるでしょう。
ホットフラッシュによる大量の汗は、時間や場所に関係なく出てきてしまいます。
友人との食事中や仕事中などになってしまうこともあります。
また深夜にこの大量の汗で目が覚め、止まらない汗に眠れず睡眠不足を起こしてしまう事もあります。
顔がカァーっと熱くなる
ホットフラッシュのもう一つの大きな症状として起こるのが、顔が突然カァーっと熱くなってしまうことです。
こちらも時間や場所に関係なく起こり、朝調子が良かったとしても外出先で突然なってしまったり、眠る直前になってしまうこともあります。
せっかく外出するのに、入念に化粧をしたのに、ホットフラッシュのせいで台無しになってという話は、よく聞きます。
また、顔が熱くなると同時にもう一つの症状である大量の発汗も起こることがほとんどです。
のぼせた様な状態になる
ホットフラッシュの発汗は上半身に多く、また、顔が熱くなってしまうのに手や脚は冷えた状態である事がほとんどです。
そのため、のぼせた様な状態となり、ひどい人ではめまいなどを起こしてしまう事もあります。
ホットフラッシュによる発汗や顔が熱くなってしまう症状は、なった人にしかわからない大変つらく厄介なものです。
ただ、同じ年代の多くの人が体験するものですから、自分だけと思わずに、まずは落ち着いて下記で紹介する対処法をおこない冷静になれば大事には至りません。
ホットフラッシュの主な原因は2つ原因
ホットフラッシュはなぜ起こってしまうのでしょうか。
それは、更年期女性特有のホルモンバランスにあります。
減少するエストロゲンと自律神経の関係
私たち人間の健康や心のバランスが維持されるのは、自律神経が正常に働いてこそといっても過言ではありません。
自律神経は臓器、神経、器官、血管、などに働きかけ、それらを正常に保ちます。
また、この自律神経と女性ホルモンの一種であるエストロゲンとはとても密接で、どちらかのバランスが乱れることで両方のバランスが乱れます。
更年期に入り、卵巣機能が低下しエストロゲンの分泌が減ってしまうことで、血管の収縮や拡張にも作用する自律神経も乱れホットフラッシュになってしまいます。
様々な更年期症状がホットフラッシュを後押しする
ホルモンバランスが乱れることで、女性は様々な不調があらわれてしまいます。
- 頭痛
- めまい
- 肩こり
- 冷え
- 血行不良
- 動悸、息切れ
- イライラ、倦怠感
これらの症状がストレスとなり、さらに自律神経に悪影響を与え、ちょっとしたことが自律神経への刺激となりこの発汗を促してしまうこともあります。
そのため、めまいや頭痛を感じたと思ったら、同時に大量の汗が噴き出てしまうという人も少なくありません。
ホットフラッシュは、エストロゲンが減少する事による自律神経の乱れで起こってしまう症状です。
改善するには、エストロゲンを増やす様なケアや自律神経を整えるケアをおこなっていく必要があります。
規則正しい生活やバランスの良い食事を意識したり、適度な運動を取り入れるなどしてセルフケアで予防改善しても良いでしょう。
サプリなどで足りない栄養素を補なったり、ひどい場合はクリニックでの治療も検討してみましょう。
ホットフラッシュになった時にするべき対処法と注意点
外出先や仕事中などにホットフラッシュの症状が出てしまえば、動揺してしまうものです。
手で拭って治まるような汗ではありませんし、すぐに止まるものでもありません。
でも、対処法をしっかり覚えておけば焦らず冷静に対応することができます。
ここでは簡単にできる対処法からおすすめの予防方をいくつか紹介します。
主な対処法は
- ウェットティッシュを首筋にあてる
- 体温調節のしやすい服装をする
- トップスには汗わきパッドなどを付けておく
- センスで扇ぐ
この4つのことがすぐにできるようにしておけば、いざという時も焦らず冷静に対処することができます。
また予防として
- 生活習慣をしっかりとする
- エストロゲンの減少を穏やかにする
この2つが重要です。
ウェットティッシュを首にあてる
ウェットティッシュを肌にあてるとヒヤッとして、涼をとることができます。
また、頭や首筋からダラダラとかいてしまった汗を拭きとることもできますから、ウェットティッシュは必ず携帯して、汗が出てしまったらまずは首筋を冷やしましょう。
そして、カッカする状態が少し落ち着いたら、汗をしっかり拭きとってあげましょう。
体温調節のしやすい服装をする
ホットフラッシュになってしまう場合、体感温度は周りの人とは違います。
さっきまで涼しかったはずなのに、突然上半身が暑くなってしまうことがほとんどです。
そんな時に、サッと1枚上着を脱いでもおかしくない服装を心がけておきましょう。
カーディガンやショールなどをうまく使いこなすことがおすすめです。
トップスには汗わきパットなどを付けておく
女性は汗をかいてしまうことに恥じらいがあります。
特に、大量の汗をかいてしまうとワキの部分が濡れてしまって汗ジミが気になってしまいます。
それを気にして、不快な思いをする前に洋服のワキ部分には汗わきパットなどを付けておけば、汗ジミなど気にする必要がありません。
センスで扇ぐ
ホットフラッシュによって、顔がカァーっと熱くなってしまった場合、それはなかなか治まらないこともあります。
そういった時は、センスなど常に携帯して扇いであげましょう。
涼しくなれば、気持ちも落ち着き症状も次第に治まっていくでしょう。
ホットフラッシュが起きてしまった時は、焦らないことが一番です。
そのためには、前もって服装を気にしておいたり、携帯できるものはしっかり携帯し動揺せずに対処できるようにしておきましょう。
汗のニオイなどが気になってしまうのなら、フレグランスや消臭効果のあるウェットティシュを持つと良いでしょう。
制汗剤には注意が必要
外出先での発汗を気にして、制汗スプレーなどをする人もいるでしょう。
この制汗スプレーには、汗腺を塞いで汗を止めてしまうものがあります。
一部の汗を止めてしまうと、他の部分から止めてしまった分の汗が出てしまいますので、頭や背中などからの汗が増えてしまう可能性があります。
汗のニオイが気になるのであれば、汗をかいたらこまめに拭くようにして清潔を保つようにしましょう。
通気性の良い下着や服装を心がければ安心です。
規則正しい生活習慣を心がける
更年期の時期になると睡眠不足が続いたり、疲労がカラダに蓄積されることが多いですが、それによりホルモンバランスは、簡単に乱れます。
なので、夜更かしや、カラダに大きな負担となるような事は、普段の生活からなるべく避け、寝る時間や起きる時間はなるべく一定を保つことが大切です。
また、仕事をしている方はもちろんのこと、そうではない人でも、しっかり休息をとることも、忘れないように心がけてください。
ただし、規則正しい生活といっても無理は禁物です。
無理に行ってしまうとかえってストレスが溜まってしまい、それが原因でホルモンバランスが崩れる場合があるからです。
なので、今までがあまり規則正しい生活じゃないのであれば、少しづつ改善していくことをオススメします。
エストロゲンの減少を穏やかにする
残念ながら更年期に起きるエストロゲンの減少を止めることはできません。
しかし、ある成分を摂取することで減少を穏やかにすることはできます。
その成分は漢方の高麗人参などに含まれているサポニンです。
サポニンには
- エストロゲンの減少を穏やかにしてくれる
- 自律神経のバランスを整えてくれる
- 血流の改善
- コレステロール値を下げる
- 肥満予防
- 抗酸化作用
などの更年期に嬉しい働きが期待できる成分です。
私もホットフラッシュが頻繁に起こるようになってからは、このサポニンが多く含まれている高麗人参を使ったサプリを活用しています。
→高麗人参・田七人参(サポニン)を使ったおすすめサプリメント徹底比較!
私自身もこのサポニンを摂取するようになってから、ホットフラッシュはもちろんですが、イライラや疲れなどがあまりなくなったように感じます。(あくまでも個人的な感想)
ですので、更年期の症状でも
- ホットフラッシュに悩んでいる
- イライラが止まらない
- 疲れが取れない
このような症状がでる方に、サポニンのサプリは1度試してほしいです。
まとめ
ホットフラッシュは、とてもつらい症状です。
ただ、更年期になれば誰もが体験する自然なものとも言えます。
病気ではありませんから、必要以上の心配をしたり神経質になり過ぎず、起きてしまった時は冷静に対処しましょう。
日頃からカラダを冷やさないように心がけたり、大豆イソフラボンを摂取できる食材などを意識的に摂り入れて予防する事も大切です。
健康的に過ごせば、ホットフラッシュの症状も次第に治まっていくはずです。